それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
「ちょ……春樹がなんで頭下げるの?」



春樹はあたしのことを思って言ってくれてるのに。
春樹は悪いことをなにもしてないのに。
春樹に頭を下げるような必要は一切ない。



「余計なことは一切考えなくてもいいから、俺と一緒にいてくれないか?」


「……え?」



春樹から出てきた言葉に自分の目が見開いていくのがわかる。



「あっ!バイトの時間!」



香莉菜が時計をみてはいすから立ち上がる。



「え?まだ大丈夫じゃない?」


「いいから、時間なの!いくよ!」



昌也の腕を引っ張って、ドアへと向かう。



「じゃーね!はやく退院してよー」


「じゃあな!」



慌ただしく出ていくふたり。



「なんか、気ぃ遣わせちまったな」



頭をかいて苦笑い。



「はは、相変わらず仲良しな2人だね」



どんだけ2人に会わなくても、ふたりの仲の良さだけは変わらない気がする。

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