それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
「あたし、お父さんの子供じゃないの!?」
声を荒らげたお姉ちゃんの目からは涙が流れていた。
「諒子は、俺の子だ。俺の子だと思って育ててきてる」
「……っ」
お姉ちゃんは頭の整理ができないか、ぼーっとした様子で椅子に座る。
「お父さんと付き合ってたあたしの親友にも子供ができていたの」
お母さんがあたしの顔を見て続ける。
「……え?」
「その、親友のお腹に宿ったのが春樹くんよ」
「……っ!?」
突然でてきた春樹の名前に目の前が真っ暗になる。
「それって……?」
「母親は違うけど、亜実と春樹くんは血が繋がってる」
「……っ」
こんなの想像していただろうか。
そばにいて、支えてくれて。
いつもあたしを愛してくれて。
これからも一緒にいようと思い始めていた、その相手が自分の兄だなんて。
「……嘘でしょ」
嘘だと思いたかった。
そして、消し去りたかった。
嘘にして、取り戻したかった。
だって、この瞬間、春樹と一緒に痛いという気持ちがいともカンタンに消え去ったんだから。
声を荒らげたお姉ちゃんの目からは涙が流れていた。
「諒子は、俺の子だ。俺の子だと思って育ててきてる」
「……っ」
お姉ちゃんは頭の整理ができないか、ぼーっとした様子で椅子に座る。
「お父さんと付き合ってたあたしの親友にも子供ができていたの」
お母さんがあたしの顔を見て続ける。
「……え?」
「その、親友のお腹に宿ったのが春樹くんよ」
「……っ!?」
突然でてきた春樹の名前に目の前が真っ暗になる。
「それって……?」
「母親は違うけど、亜実と春樹くんは血が繋がってる」
「……っ」
こんなの想像していただろうか。
そばにいて、支えてくれて。
いつもあたしを愛してくれて。
これからも一緒にいようと思い始めていた、その相手が自分の兄だなんて。
「……嘘でしょ」
嘘だと思いたかった。
そして、消し去りたかった。
嘘にして、取り戻したかった。
だって、この瞬間、春樹と一緒に痛いという気持ちがいともカンタンに消え去ったんだから。