それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
「……ん?」
窓のほうを指さすので、あたしもそちらに目を向ける。
「あ……」
ゆうたんが困った顔になるのも頷ける。
「大丈夫?」
「うん……」
ゆうたんが指を指した方向には、教室の片隅でイヤフォンを耳に付けている雄大の姿。
ゆうたんには、新学期になってから会ったのははじめてだった。
それでも、雄大とあたしが別れたことは周知の事実なのだろう。
「去年はいなかったのにね」
「そう、だね」
去年はいなかった雄大。
あたしが美容の授業を選択するというのは、分かってるはずなのに。
雄大と別れたことが言ってない友達にも伝わってることへの悲しみ。
そして、美容の授業を受ければ雄大に会えるんだという嬉しさ。
ふたつが入り混じって、あたしの感情はグチャグチャだ。
「……雄大」
すぐに想いなんて、零れてしまう。
でも、どうしてだろう。
あたしがいるって分かってるはずなのに。
窓のほうを指さすので、あたしもそちらに目を向ける。
「あ……」
ゆうたんが困った顔になるのも頷ける。
「大丈夫?」
「うん……」
ゆうたんが指を指した方向には、教室の片隅でイヤフォンを耳に付けている雄大の姿。
ゆうたんには、新学期になってから会ったのははじめてだった。
それでも、雄大とあたしが別れたことは周知の事実なのだろう。
「去年はいなかったのにね」
「そう、だね」
去年はいなかった雄大。
あたしが美容の授業を選択するというのは、分かってるはずなのに。
雄大と別れたことが言ってない友達にも伝わってることへの悲しみ。
そして、美容の授業を受ければ雄大に会えるんだという嬉しさ。
ふたつが入り混じって、あたしの感情はグチャグチャだ。
「……雄大」
すぐに想いなんて、零れてしまう。
でも、どうしてだろう。
あたしがいるって分かってるはずなのに。