それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
「ちょっと会議だから、2人とも暗くねらないうちにかえるのよ!」
さーたんが机から資料をとって、パタパタと走っていく。
「……っ」
残されたあたしと雄大は二人きり。
お互い言葉を発することなく、黙々とマネキンに向かっている。
「がん、ばってたんだね」
沈黙を先に破ったのはあたし。
沈黙に耐えられなかった。
となりから感じる、雄大の空気、息。
全てに過剰反応してしまうから。
「うん。最初は不純な動機だったけど、気づいたら楽しくなってた」
そう言う雄大は本当に楽しそう。
「不純?」
「亜実に会えるから」
真剣な眼差しであたしを見る。
「じょ、冗談やめてよ」
自分の顔が赤くなっていくのがわかる。
「絶対赤くなると思ったよ」
何もかも見透かしたようなこの目。
この目に何度、吸い込まれそうになったのだろう。
「……もう、からかわないで」
さーたんが机から資料をとって、パタパタと走っていく。
「……っ」
残されたあたしと雄大は二人きり。
お互い言葉を発することなく、黙々とマネキンに向かっている。
「がん、ばってたんだね」
沈黙を先に破ったのはあたし。
沈黙に耐えられなかった。
となりから感じる、雄大の空気、息。
全てに過剰反応してしまうから。
「うん。最初は不純な動機だったけど、気づいたら楽しくなってた」
そう言う雄大は本当に楽しそう。
「不純?」
「亜実に会えるから」
真剣な眼差しであたしを見る。
「じょ、冗談やめてよ」
自分の顔が赤くなっていくのがわかる。
「絶対赤くなると思ったよ」
何もかも見透かしたようなこの目。
この目に何度、吸い込まれそうになったのだろう。
「……もう、からかわないで」