それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
「そんな関係、やめろよ」



雄大があたしの腕をつかむ。



「なんで……」


「亜実はこれでいいのか?幸せになれるのか?」



腕を掴んだまま、悲しい目をした雄大があたしを見る。



「雄大には関係ないよ」



そっと、掴まれた腕を話す。

どうして、そんな目をするのか。
これはあたしと春樹の問題で。
雄大にとってはどうでもいいことのはずだ。

チラッと見えた薬指には、前と同じ指輪がついていた。
彼女と続いている証拠だ。

それなら、あたしには構わないで欲しい。



「放っておけねぇよ!」



外したはずの腕をまた掴まれる。



「……え?」


「亜実には幸せでいてもらわなきゃダメだって言ってるだろ」



掴まれた腕をグイッと引っ張られて、雄大の腕のなかに包まれる。



「なんで……、こんなことしないでよ。振り回さないでよ」



あの別れた日から散々振り回された。
忘れられないけど、それでも雄大と想いが絡まないことを納得しながら、生きているのに。

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