それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
✱未来へ向かって
「……ん」
目を開けるとうっすらと見えてきたのは、白い色。
あ、あたしこの感じ知ってる。
「亜実!?」
あたしの声に春樹が反応して、駆け寄ってくる。
「……春樹」
「大丈夫か?」
「うん……、あたし……?」
あたしの言葉に一瞬春樹の表情が歪む。
予想はできていた。
なにがあたしの身体に起きているのか。
「ん、話す」
春樹が椅子に座り直す。
「うん……」
「ここにさ、いたんだよ」
春樹の手があたしの腹部に触れる。
「……ここ」
あたしも自分のお腹に触れる。
なんとなくわかっていたことだった。
だから、雄大のことを突き放した。
でも、この事実を認めるのはやっぱり怖くて。
できるなら、気づかないでいたかった。
そんなこと、できるはずもないのに。
「流産しかかってるみたいなんだ。医師呼ぶな」
あたしの枕元にあるナースコールを押す。
目を開けるとうっすらと見えてきたのは、白い色。
あ、あたしこの感じ知ってる。
「亜実!?」
あたしの声に春樹が反応して、駆け寄ってくる。
「……春樹」
「大丈夫か?」
「うん……、あたし……?」
あたしの言葉に一瞬春樹の表情が歪む。
予想はできていた。
なにがあたしの身体に起きているのか。
「ん、話す」
春樹が椅子に座り直す。
「うん……」
「ここにさ、いたんだよ」
春樹の手があたしの腹部に触れる。
「……ここ」
あたしも自分のお腹に触れる。
なんとなくわかっていたことだった。
だから、雄大のことを突き放した。
でも、この事実を認めるのはやっぱり怖くて。
できるなら、気づかないでいたかった。
そんなこと、できるはずもないのに。
「流産しかかってるみたいなんだ。医師呼ぶな」
あたしの枕元にあるナースコールを押す。