それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
『目、覚めました?』
看護師だろう、女の人の声が聞こえる。
「はい」
『わかりました。医師と行きますね』
春樹の返答に、そう答えてプツリと切れる。
「きっとあたしが……」
「ん?」
「春樹と別れようとしたから……」
「うん」
こんな時でも優しい眼差しであたしを見てくれる春樹。
「だから、赤ちゃんここにいるよってうったえたのかな?」
「……亜実」
「ちゃんとしないとだよね」
あたしたち、ただの兄妹にならないといけない。
このままじゃ、だれも幸せになんてなれない。
「いつかは……っておもってたのにズルズル続けて、傷つけてごめんな」
春樹があたしのことをぎゅっと抱きしめる。
「春樹だけが悪いわけじゃないよ。共犯だよ、あたしたち」
悪いのはあたしも一緒。
共犯者なんだ。
あたしたちは、これがイケないことだって分かってて続けていた。
悪いことだって分かっていたのに。
やめることをしなかった。
看護師だろう、女の人の声が聞こえる。
「はい」
『わかりました。医師と行きますね』
春樹の返答に、そう答えてプツリと切れる。
「きっとあたしが……」
「ん?」
「春樹と別れようとしたから……」
「うん」
こんな時でも優しい眼差しであたしを見てくれる春樹。
「だから、赤ちゃんここにいるよってうったえたのかな?」
「……亜実」
「ちゃんとしないとだよね」
あたしたち、ただの兄妹にならないといけない。
このままじゃ、だれも幸せになんてなれない。
「いつかは……っておもってたのにズルズル続けて、傷つけてごめんな」
春樹があたしのことをぎゅっと抱きしめる。
「春樹だけが悪いわけじゃないよ。共犯だよ、あたしたち」
悪いのはあたしも一緒。
共犯者なんだ。
あたしたちは、これがイケないことだって分かってて続けていた。
悪いことだって分かっていたのに。
やめることをしなかった。