それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
「それが、その子なんだ」
「そっか……」
その子からの手紙を読めずに悩んでいた春樹のことを励ましていたのを思い出す。
「あの時、亜実に救われた。ますます亜実のことを好きになったよ」
「春樹……。でも、今回も前も春樹だけが悪いとはあたしは思わないよ。同意のもとでやってきたのはふたりなんだから。ね?」
「ありがとな。俺を責めないでいてくれて」
春樹があたしの頭を撫でる。
「春樹に撫でられるの好きだよ。すごく気持ちが落ち着く」
「そんなふうに言ってくれるだけで救われる。本当にありがと」
春樹の手は魔法の手のようで。
あたしの心をいつだって明るくする。
安心感がすごくあって、一緒にいて落ち着けるのはほかの誰でもなく春樹だ。
それは、春樹があたしの兄だからなのだろうか。
「失礼します」
コンコンとノックする音と共に白い白衣を身にまとった男女が部屋に入ってくる。
医師と看護師というところだろう。
「そっか……」
その子からの手紙を読めずに悩んでいた春樹のことを励ましていたのを思い出す。
「あの時、亜実に救われた。ますます亜実のことを好きになったよ」
「春樹……。でも、今回も前も春樹だけが悪いとはあたしは思わないよ。同意のもとでやってきたのはふたりなんだから。ね?」
「ありがとな。俺を責めないでいてくれて」
春樹があたしの頭を撫でる。
「春樹に撫でられるの好きだよ。すごく気持ちが落ち着く」
「そんなふうに言ってくれるだけで救われる。本当にありがと」
春樹の手は魔法の手のようで。
あたしの心をいつだって明るくする。
安心感がすごくあって、一緒にいて落ち着けるのはほかの誰でもなく春樹だ。
それは、春樹があたしの兄だからなのだろうか。
「失礼します」
コンコンとノックする音と共に白い白衣を身にまとった男女が部屋に入ってくる。
医師と看護師というところだろう。