それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
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「しょうがない……パパは頑固みたいだよ」



エコー写真に向かって呟く。
今日は、1月20日。
毎年、会おうと約束した流産の手術をしてお腹からいなくなった日。



「1人で行けるからいいもん」



3回目にして、2人でいくことは叶わなくなってしまったようだ。

あれから1度も春樹からは連絡ないし、この家にも来ていない。

毎年、この日は定休日じゃなくても休みをもらってるのに。
春樹のバカヤロー。



「いてっ」



行こうと意を決してドアを開けると、ぶつかったみたいでそんな声が聞こえる。



「春樹……いたんだ」



ドアの前で頭を抑えている春樹。



「海、行くんだろ?」


少し気まずそうにあたしを見る。



「当たり前でしょ」


「行くぞ」



あたしの腕を掴んで歩き出す。



「もう!早く言ってよね」


「悪い」



そんな春樹と一緒に玄関へと向かう。


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