それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
でも、気持ちは正直で。
その人に嫉妬さえしてしまう。
あたしの大好きな雄大が、あたし以外の人のことを考えてる。
その事実が驚くほど嫌で嫌でしかたない。
「あたしもずっと雄大のことが好きだったよ」
「……亜実」
「でも、心に決めた人がいるならその子のことを見てあげてね」
あたしは自分の気持ちに嘘をつく。
雄大が幸せであればいい。
そんな偽善じみたことを思ってる振りをしてる。
本当はあたしが一緒に幸せになりたかったのに。
「あ、ここ曲がったら俺の家だわ」
「あ、うん……」
「上がってく?」
雄大のアパートの前にとまったとき、雄大があたしの顔をのぞき込む。
「ううん。会えてよかったよ」
「そっか、ありがとな。送ってくれて」
雄大はそれだけ言うと、車を降りて行った。
「バイバイ、雄大」
あたしは溢れそうな涙をこらえながら、またアクセルを踏んだ。
「タイミングほんと悪い」
もう少し前だったらちがったのだろうか。
その人に嫉妬さえしてしまう。
あたしの大好きな雄大が、あたし以外の人のことを考えてる。
その事実が驚くほど嫌で嫌でしかたない。
「あたしもずっと雄大のことが好きだったよ」
「……亜実」
「でも、心に決めた人がいるならその子のことを見てあげてね」
あたしは自分の気持ちに嘘をつく。
雄大が幸せであればいい。
そんな偽善じみたことを思ってる振りをしてる。
本当はあたしが一緒に幸せになりたかったのに。
「あ、ここ曲がったら俺の家だわ」
「あ、うん……」
「上がってく?」
雄大のアパートの前にとまったとき、雄大があたしの顔をのぞき込む。
「ううん。会えてよかったよ」
「そっか、ありがとな。送ってくれて」
雄大はそれだけ言うと、車を降りて行った。
「バイバイ、雄大」
あたしは溢れそうな涙をこらえながら、またアクセルを踏んだ。
「タイミングほんと悪い」
もう少し前だったらちがったのだろうか。