それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】

✱たとえ、友達の相手だとしても

「亜実ー!」


「ゆず!」



休みの午後。
同じ美容室で働く友達とランチの約束をしていた。



「あそこでいいかな?」


「うん!いいよ!」



ゆずは、美容専門学校を卒業して、今年からうちの美容院にやってきた。
高校卒業して1年就職してから専門に入ってるから年は同じ。

同い年ということもあってすぐに意気投合したあたしたち。
一緒の仕事をしているので、お互いの悩みとかも言い合って、とてもいい友達。



「そういえば、好きな人とはどうなの?」



ゆずは専門で同じクラスだった人を好きみたいで、最近はその人の話を聞くことが多い。



「どうなんだろう?何度が告白はしてるけど振られてばかり」


「そんなに告白するほど好きなんだねー」



一途に誰かを思えるっていいことだと思う。
あたし自身もずっと同じ人のことが好きだし。



「その人にも忘れられない人がいるみたいで……全然かなわないや」


「いつか想いが通じ合うよ!」


「でも、今度休みに出かけようってこの前初めて誘われたんだ!」



そんなふうに喜ぶゆずはとてもかわいい。

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