それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
「この前、別の女の子といたもん」
「ふーん。でも、新しい彼女できたとか聞いてないけどなー」
和樹が納得してなさそうな顔で首をかしげる。
「今はコイツがいる。そう言ってた」
あの時の表情は冷たかった。
でも、今日の表情は全然違った。
「毎朝一緒なのに、俺なんも聞いてねー」
「あたしもなにも知らないよ」
「何も?」
きょとんとした顔になる和樹。
「別れ話だってされていない」
「は?」
あたしの言葉に和樹が立ち止まる。
「されてない」
あたしはただ、言葉を繰り返す。
「別れてねぇってこと?」
「別れてるよ。でも別れたこと知ったのは和樹のほうが先だよ」
「なんだそれ。意味わかんねーんだけど」
和樹が道端の石ころを蹴る。
「ふーん。でも、新しい彼女できたとか聞いてないけどなー」
和樹が納得してなさそうな顔で首をかしげる。
「今はコイツがいる。そう言ってた」
あの時の表情は冷たかった。
でも、今日の表情は全然違った。
「毎朝一緒なのに、俺なんも聞いてねー」
「あたしもなにも知らないよ」
「何も?」
きょとんとした顔になる和樹。
「別れ話だってされていない」
「は?」
あたしの言葉に和樹が立ち止まる。
「されてない」
あたしはただ、言葉を繰り返す。
「別れてねぇってこと?」
「別れてるよ。でも別れたこと知ったのは和樹のほうが先だよ」
「なんだそれ。意味わかんねーんだけど」
和樹が道端の石ころを蹴る。