それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
サングラスからは何色が見えてるのかな。

華やかにみえて、きっといろいろあるんだろうな。
芸能界か。



「あれ、俺の車な」



少し先にとまっている黒塗りの車。



「わ!ベンツじゃん!」



札幌で乗っている車とは全然違って、ありえないくらいの高級車だった。



「札幌での車は、社会人なってはじめてかった車をまだ使ってるからな」



春樹の言葉の通り。
札幌においてある車は、あたしが高校生のころからちっとも変わってない。



「春樹、こんな高い車買えちゃうなんて、遠い人になったなー」


「何言ってんだよ。俺は俺だよ」


ポンっとあたしの頭を軽く叩く。



「あれ、春樹の車に……」



寄りかかっているサングラス姿の男の人が見える。



「あー、友達」



サラッと言って、そのまま歩く。



「え!?友達!?」



誰か他にいるなんて聞いてないあたしはびっくりしちゃう。



「お!」



あたしたちに気づいたその友達は、寄りかかっていた体を起こす。


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