それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
「亜実!」



到着ゲートのドアが開いて、サングラスをかけた春樹が出てくる。



「春樹、おかえり」


「あれ、昌也と香莉菜もきてくれたのか」



2人をみて嬉しそうに笑う。



「たまたま俺らも一緒にいてさ。ついてきちゃった」


「もしかして、お前ら……」



春樹が2人の顔を交互にみる。



「また、付き合いだしたよ」


「そっか!やっぱお前らはお似合いだよ」



両手で2人の頭を撫でる。



「春樹ー!ありがとう!」



香莉菜が春樹に抱きつく。



「ほんとよかったな。最初電話してきた時どうしたもんかと思ったよ」


「え?香莉菜、春樹に相談してたの?」


「うん、最初の方にね」


「春樹知らないふりしてるんだもん!全然知らなかったよ」



1人だけ知らなかったことに、なんだか寂しさを感じてしまう。



「言えるわけねーだろ。昌也が亜実のことすきだから別れたなんて」



昌也の頭をぽんっと叩く。



「痛ぇ!別にはじめからどうにかなるなんて思ってねーよ」


「ま、俺ら兄弟だから似るんだな」



春樹が可笑しそうに笑う。


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