それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
「歩との記事が出た日、朝に雄大からの着信があったの」
「かけ直さなかったの?」
「雄大は百合さんとって思ってたから……。それに、あの記事のせいであのあとバタバタしちゃったし」
どのみち、かけ直してなんていられなかったんだろうなって今となっては思う。
「百合は、雄大を手に入れたかったから嘘をついた」
「……嘘を?」
春樹が語り出した真実に理解が追いつかない。
「うん。嘘をついた」
春樹が同じ言葉を繰り返すけど、そんなことのために嘘をつくことが理解できない。
あたしはそれがなければ、雄大と幸せになれいたはずなのに。
「百合と寝たのは事実だし、避妊も特にしてなかったから雄大も信じてしまったらしい」
「……そっか」
本当は、今頃、雄大と一緒にいられたかもしれない事実に悔しさが募る。
「俺のせいだから。百合のことは責めないでやってくれ」
春樹があたしに頭を下げる。
「兄ちゃんが謝ることないだろ。その女が勝手にしたことなんだからさ」
昌也が春樹の頭を上げさせる。
「かけ直さなかったの?」
「雄大は百合さんとって思ってたから……。それに、あの記事のせいであのあとバタバタしちゃったし」
どのみち、かけ直してなんていられなかったんだろうなって今となっては思う。
「百合は、雄大を手に入れたかったから嘘をついた」
「……嘘を?」
春樹が語り出した真実に理解が追いつかない。
「うん。嘘をついた」
春樹が同じ言葉を繰り返すけど、そんなことのために嘘をつくことが理解できない。
あたしはそれがなければ、雄大と幸せになれいたはずなのに。
「百合と寝たのは事実だし、避妊も特にしてなかったから雄大も信じてしまったらしい」
「……そっか」
本当は、今頃、雄大と一緒にいられたかもしれない事実に悔しさが募る。
「俺のせいだから。百合のことは責めないでやってくれ」
春樹があたしに頭を下げる。
「兄ちゃんが謝ることないだろ。その女が勝手にしたことなんだからさ」
昌也が春樹の頭を上げさせる。