それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
「オリジナル曲かぁー」



まだ発表されたことのない、この結婚式のためだけに作られた曲ということで、あたしもまだ聞かせてもらっていない。

満面の笑みで喜ぶふたりを想像して、あたしまで先に嬉しくなってしまう。

2人がどんな風にびっくりするか、はやくみたいなーと思いながら歩く。



「まだ時間あるなぁ」



チラッと時間を確認したら、まだ30分くらい受付開始まで時間はあった。



「外の空気でも吸いに行こう」



普段着慣れない服と、ヒールの靴で疲れたし、深呼吸したくなって、エレベーターに乗って1階へと降りていく。



「うーん、いい気持ち」



ホテルのエントランスから外に出て、軽く伸びをする。



「いいなぁー」



少し離れたところに抱き合ってるふたりがいるのが見える。

男の子の方の背格好が雄大と同じくらいで、朝まで一緒だったくせにもう会いたくなってしまう。



「帰ったらたくさん甘えよう」



あれから雄大とは一緒に暮らしてる。
だから、毎日一緒にいられるのが今は幸せ。

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