それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
「……え?」
さっきのふたりがこちらに向かって歩いてくる姿をみて、思わず近くにあった木の影に隠れてしまう。
女の人の背中を支えながら、歩いてくる男の人の顔はどこからどうみても雄大にしか見えなかったから。
「今日、仕事って言ってたのに……」
女の人と二人で会うとか、抱き合ってるとか。
そんなの仕事にはないはずなのに。
どうして、いまここに雄大がいるのだろうか。
「……どうして」
また、あたしは裏切られるんだろうか。
でも、2度あることは3度あるにはならないって信じてるのに。
3度目の正直だって。
「6階……?」
ふたりが歩いて行った後ろ姿をぼーっとみて、乗ったエレベーターが止まった階を指してるランプは6階だった。
そこで違う人が降りたこともありえるけど。
でも、ひとつ言えること。
6階以上は客室しかないってこと。
6階より下には止まってない。
だかは、客室しかないエリアにふたりは行ったのだ。
「なんで、よりによってこのホテルなの?」
あたしが今日、健ちゃんと灯ちゃんの結婚に来てることは雄大も知ってるから。
さっきのふたりがこちらに向かって歩いてくる姿をみて、思わず近くにあった木の影に隠れてしまう。
女の人の背中を支えながら、歩いてくる男の人の顔はどこからどうみても雄大にしか見えなかったから。
「今日、仕事って言ってたのに……」
女の人と二人で会うとか、抱き合ってるとか。
そんなの仕事にはないはずなのに。
どうして、いまここに雄大がいるのだろうか。
「……どうして」
また、あたしは裏切られるんだろうか。
でも、2度あることは3度あるにはならないって信じてるのに。
3度目の正直だって。
「6階……?」
ふたりが歩いて行った後ろ姿をぼーっとみて、乗ったエレベーターが止まった階を指してるランプは6階だった。
そこで違う人が降りたこともありえるけど。
でも、ひとつ言えること。
6階以上は客室しかないってこと。
6階より下には止まってない。
だかは、客室しかないエリアにふたりは行ったのだ。
「なんで、よりによってこのホテルなの?」
あたしが今日、健ちゃんと灯ちゃんの結婚に来てることは雄大も知ってるから。