それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
「この部屋、ほかの子もいれてるくせに」


「は?お前、何言ってんだよ」



雄大の顔はだんだん険しくなっていく。



「あたしだけじゃないなら、いい!」


「なんの話してんのかわかんねーだけど」



イライラした様子の雄大。

そんな雄大の顔はもちろん怖いし、イライラなんてして欲しくない。
身に覚えがないという雰囲気の雄大にこちらがイライラしたい気分だというのに。
あたしがどうして、怒られている感じになるのだろうか。

そんな、腑に落ちない状況に、あたしの瞳からは涙がこぼれ落ちる。



「さっきの電話だって……「なんで、泣くんだよ。勝手に疑われて泣きたいのこっちだっての」



〝お客さんじゃないくせに〟そう言おうとした言葉は、雄大によって遮られた。



「お前、俺がどんだけ好きだと思ってんだよ。ふざんけんなよ」



雄大の力が加えられて、あたしの体はベッドに横たわる。



「だって……」
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