それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
「だってじゃねぇよ。やっとの想いで手に入ったのに、簡単に逃がすようなことしねーよ」



あたしの上に跨る雄大。



「だって、だって……」



すぐ目の前にある雄大の顔が、すごい怒っている雰囲気で、同じ言葉をただ繰り返すだけになる。



「たのむから、俺の気持ち否定すんな。俺はお前のことめちゃくちゃ好きだ」


「だって、雄大抱き合ってた!」


「……は?」


「さっきの電話の人と同じ顔してた!そのまま6階いってたのだってこの部屋にふたりできたんでしょ!」



言い終わると、雄大の目が見開いたまま、彼が動かなくなっている。



「……雄大?」


「え?まっ……それ、もしかしてヤキモチ?」



なんで雄大が固まってるのかわからないけど、たしかにヤキモチでしかないので、こくんと首を縦に降る。



「バーカ」



雄大の額があたしの額にコツンとおりてくる。



「なっ……!あたしは騙されないよ」


「バカ」


「バカバカ言わないでよ!」

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