それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
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「なーんか悩んでる?」



教室でぼーっとしていると香莉菜が顔を覗いてくる。



「……香莉菜」


「雄大のこと?」



香莉菜の言葉にこくりと顔を縦に振る。



「昨日ね、電話がきたの」


「え?なんて?」


「和樹と付き合ってるのかって」


「そんなの雄大には関係ないじゃない!」



香莉菜が眉間にシワをよせる。

香莉菜にとって、あたしも雄大も友達で。
しかも、雄大との付き合いはあたしよりも長い。

そんな香莉菜が本気で怒ってくれていて、あたしの心が暖かくなる。



「付き合ってないって言ったら、よかったってかえってきたの」


「え?」



キョトンとした顔に変わる。



「でも、そのあと気にしないでって」


「雄大ほんとは別れたくなんてなかったのかな」



香莉菜が〝うーん〟と腕組みをして考える。



「そんなことなはずないよ。それなら別れないでしょ」

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