それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
何度も期待した結論。
でも、そんな結論にはたどり着けない。



「……だよね。ごめん」


「大丈夫。あたしも何度も同じ考えに至ってるから」



それでも、結果は繋がらない。



「考えないようにしても雄大のことばかり考えちゃうよー」



そのまま顔を机に伏せる。



「今日、昌也と遊ぶんだけど亜実も来ない?」



机に顔を伏せているあたしの頭を撫でる。



「え?邪魔じゃん……」


「そんなわけないし!邪魔扱いしたら昌也と別れるから!」


「別れるって!」



昌也の慌てそうな様子が想像出来て思わず吹き出す。



「やーっと笑った」


「え?」


「今日の亜実、思い詰めた顔ばっかで全然笑ってないんだもん」


「……香莉菜」


「気分転換においでよ。ね?」



香莉菜の心遣いにどんどん胸が暖かくなっていく。



「じゃあ、お言葉に甘えて」


「そうこなきゃ!パーっと楽しもう!」


「うんっ」



香莉菜は大切な大切な親友だよ。

そばにいてくれてありがとう。
なんて恥ずかしいから、直接なんて絶対に言わないけど。

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