それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
「ま!今日は辛いことは忘れて、俺んちで夕飯でも食ってけ!」



「わーい!昌也のお母さんの料理楽しみ」



実は、昌也のお母さんはテレビでも有名な料理評論家の植木美智先生なの。

当然だけど料理がすごく美味しい。
そんな人の手料理を毎日食べてる昌也が前からうらやましかった。



「前はよく来てたけど久しぶりだもんな」


「……うん」



雄大と昌也は幼なじみだから家が近くで、付き合ってたころはよく昌也の家で香莉菜と4人で遊んだりした。

昌也にはお兄ちゃがいるんだけど、お兄ちゃんの春樹も一緒に遊んだり。

昌也の家に行くってことは必然的に雄大の家の近くに行くってことで、もしかしたら雄大に会えるかもなんてつい考えてしまう。



「母さんに連絡してくるわ」



昌也がスマホをポケットから出して、あたし達から少し離れる。



「元気出るよ。昌也のお母さんのご飯食べたら」


「うん。ありがとう」


「兄ちゃんが車で迎えにきてくれるって!」



電話が終わった昌也が歩いてくる。

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