それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
「付き合ったら?和樹と」
「雄大のこと好きでもいいのかな」
「そんなカップルたくさんいるよ。最初昌也のこと好きじゃなかったし」
「は!?」
昌也が香莉菜の腕を掴む。
「や、ほんとだけどね」
「知らなかった……」
昌也はほんとにショックそうで、かわいそうだけど思わず笑ってしまう。
「亜実、俺マジでいまショック受けてるから笑うな」
なんて顔を覆ってる。
「あたし最初、春樹のほうがいいと思ってたし」
「は!?兄ちゃん」
「おおー。俺かよ」
「でも、いまは昌也が好きなんだしいいじゃん!」
このふたりの関係性がすごく好きで憧れる。
「明日、土曜だし和樹と会ったら?」
「そうだね……」
あたしは和樹にLINEをして、明日の約束を取り付ける。
こんなあたしのことを好きになってくれたんだ。
あたしのことを救おうとしてくれてる。
あたしのことを大切にしてくれて、守ってくれてる。
だから、あたしはその想いに応えたい。
100パーセント同じ気持ちを返すことはできないけど。
それでも、そこに少しでも交わる部分があるならいいと、今は思えた。
「その前に……」
つけなきゃイケないケジメが、あたしにはまだある。
ケジメをつけてからじゃないと前には進めない。
「雄大のこと好きでもいいのかな」
「そんなカップルたくさんいるよ。最初昌也のこと好きじゃなかったし」
「は!?」
昌也が香莉菜の腕を掴む。
「や、ほんとだけどね」
「知らなかった……」
昌也はほんとにショックそうで、かわいそうだけど思わず笑ってしまう。
「亜実、俺マジでいまショック受けてるから笑うな」
なんて顔を覆ってる。
「あたし最初、春樹のほうがいいと思ってたし」
「は!?兄ちゃん」
「おおー。俺かよ」
「でも、いまは昌也が好きなんだしいいじゃん!」
このふたりの関係性がすごく好きで憧れる。
「明日、土曜だし和樹と会ったら?」
「そうだね……」
あたしは和樹にLINEをして、明日の約束を取り付ける。
こんなあたしのことを好きになってくれたんだ。
あたしのことを救おうとしてくれてる。
あたしのことを大切にしてくれて、守ってくれてる。
だから、あたしはその想いに応えたい。
100パーセント同じ気持ちを返すことはできないけど。
それでも、そこに少しでも交わる部分があるならいいと、今は思えた。
「その前に……」
つけなきゃイケないケジメが、あたしにはまだある。
ケジメをつけてからじゃないと前には進めない。