それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
「おいしそう」



目の前で湯気を立てているできたてのオムライスをみて、口が勝手に動く。



「だろ?食べようぜ」


「うん」



みんなでそろって〝いただきます〟をして食べ始める。



「なにこれ!おいしい!」



一口食べて、すぐに言いたくなってしまうほどおいしかった。



「神崎にそう言ってもらえてなによりだよ」



健ちゃんの料理に少し心が明るくなった気がした。



「これ神埼のおかげだよ」


「え?」


「神埼が俺の料理好きって言ってくれてたから」


「あのころから料理上手だったもんね」



いつも食べる、健ちゃんの料理好きだったから。
ケンカしても健ちゃんのご飯があればすぐに許しちゃってた。
単純な自分。



「いまは料理を仕事にしてんだ」


「え!すごい!」



昔から両親が共働きだった健ちゃんは料理が上手くて。
それに対して全然料理ができなくて恥ずかしかったなぁ。

でも、一緒に料理を作ったのは、すごく楽しかった。

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