それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
「子猫ちゃん発見」



昌也がテーブルの下を指差す。



「……は?」



昌也の言葉に怪訝な顔をした雄大がテーブルの下をのぞき込む。



「……っ」



雄大と視線が重なって、すぐに逸らしてしまう。

雄大をみるだけで顔が赤くなっちゃうなんて。
重症すぎる。




「お前、学校は?」



あたしの前にしゃがみ込む。



「雄大だっ……」


「俺はよくやってるけどさ、亜実はしねぇだろ」


「そんな気分のときだってあるんだよ」


「あれならなんかあったの?あ。スマホ」




ポケットからあたしのスマホを取りだす。



「雄大に聞いてもらうことなんかなにもない」



スマホを雄大から受け取って、テーブルの上に置く。


本当は聞いてほしい。
そして、俺がいるよって言ってほしい。
そんな言葉返ってくるわけがないんだけど。



「和樹と付きあったんじゃねぇのかよ」



はぁっとため息をつく。

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