それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
「おい!雄大!」



昌也がお店の外を指す。



「あ?」


昌也の言葉に雄大が窓の外を見る。



「..……っ」


「あいつ……っ!」



雄大とほぼ同時に、窓の外に目を向けたあたしは声にならなかった。
雄大は、すぐに店の外に出ていった。



「おい!てめぇ!どういうことだ!」


「は?なんだよ、急に」



窓の外にいたのは、女の子と歩く和樹で。
そんな和樹をみて、雄大が外に出ていって、和樹の胸倉を掴んでる。

和樹の横には土曜も一緒にいた女の子。



「お前、なんでこいつと手なんて繋いでんだよ。歩いてんだよ!亜実はどうしたんだよ」


「うるせー、ちょっと静かにしろよ」



あまりの雄大のすごい剣幕に怪訝な顔をする和樹。



「お前、本気だって言ってただろ!亜実のこと!」


「あー、飽きたとでも言えば納得する?」



ちらっと店の中をみだ和樹と目が合う。



「てめー、ふざけんなよ」


「いやいやいや、さきに亜実を裏切ったのはお前だろ?お前が怒るのは筋違いだろ」


「……っ」



和樹の言葉に胸ぐらを掴んでいた手が離れる。

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