それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
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「毎日くるよ」



そう言った雄大は、それから本当に毎日のように病室に来てくれていた。



「亜実」



雄大が微笑んで、あたしの名前を呼んで。
そして、またキスをして。
あたしの中に雄大を残すなんてそれだけで十分だった。



「雄大……っ」



付き合ってるわけでもない。
でも、それだけで幸せだった。
近くにいれたらそれでよかった。

彼女がいるって知ってるけど、雄大があたしを必要としていて、あたしが雄大を必要としている。

ただそれだけで、他には何もいらなかった。



「なかなか退位できないな」



雄大がそっとあたしの頭を撫でる。



「うん……」



交通事故にあったとはいえ、そんなに傷は重くなくて。
体調さえ安定すれば退院できる状態だった。

でも、あれから全然食事がのどを通らない。
食べても全部吐いてしまう。

退院の許可も出ていないし、かなり体が衰弱しているみたい。

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