虹虫
そんな弱い俺をナツミは受け入れてくれた。



それだけでも嬉しかった。


温かった。



だから、俺もそれ以上踏み込まなかった。



友達。



俺にとってナツミは大切な友達だ。



この関係が続くなら、俺は告白しなくてもいいと思っていた。



「・・・・・・ったくよ、一人で帰んのが淋しいなら、正直にそー言えばいいだろ?」
< 22 / 59 >

この作品をシェア

pagetop