虹虫
が、足は止まらなかった。
教室に入ろうとしたのに、足が勝手に動いた。
いや、違う。
認めたくなかったんだ。
ナツミがいない教室を。
ナツミがいない世界を。
教室に入ろうとしたのに、足が勝手に動いた。
いや、違う。
認めたくなかったんだ。
ナツミがいない教室を。
ナツミがいない世界を。