虹虫
指で貝殻を挟み、夕日の眩しい光に当てる。



すると、虹色の貝殻が鮮やかに輝いた。



それを見ていたナツミが感嘆の声を漏らす。



「確かに、大きい物が綺麗とは限らないね。こんな小さな貝殻でもこんな綺麗な色を持ってるんだから」



俺も見とれていた。



虹色に輝く貝殻に。
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