木のなる実
奈留 「手を上げて、手を振って?」


と愛騎に伝えると
高見が指差していた男の子が
手を上げて手をふりだした。


奈留 「見つけた!いくね!」


そう言って電話を切り
愛騎に向かって歩いて行った。


奈留 「遅くなってごめんね?」


愛 「うんうん。大丈夫!」


奈留 「学校お疲れ様!」


なんだか緊張してしまい
とりあえず沈黙にならないように
ひたすら話しかけなくては
と思っていた。


奈留 「高見!こちらなるきくん。
なるきくん!こちら高見陽介。」


「なんで俺だけフルネームなんだよ!笑」


高見のツッコミで
一気に場の雰囲気が和んで3人で笑っていた。
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