熟恋ージュクコイー
本を買ってお店を出ると、ちょうどいい時間。

待ち合わせ場所に行くと、既に田中さんがいた。

『こんばんは。遅くなりました』

「真野さん、こんばんは。全然遅くないですよ。私が張り切りすぎて早く着いただけです。
では早速ですが、行きましょう!」


『は、はい。』

駅前で待ち合わせたせいか、周りには人が多い。

「真野さん、手、繋いでもいいですか?はぐれたくないので。」

『あ、は、はい。』

わ、手繋いでる。。

2人で人混みの中を歩き出す。 

大きな手で私の手を包まれて、背の高い田中さんの隣にいると、後ろから守られているように感じる。

ドキドキする。
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