熟恋ージュクコイー
最後に温かいお茶を頂いていたら、

「真野さん、これを受け取ってもらえませんか?」

『え?』

「お誕生日にはプレゼントが付き物ですよ?」

『そんな…こんなに楽しませて頂いたのに。プレゼントまで…』

「私がプレゼントしたいんです。受け取ってください」

差し出された小さな箱を開けると、小さなハートのチャームが付いたネックレスだった。

『可愛い…』

「気に入ってもらえて良かった。たまに思い出してもらえたら嬉しいです。」

『あ、ありがとうございます。素敵なお誕生日になりました。本当、嬉しかったです…』

「その笑顔を見られたら、それだけで私は最高です」

私に向かっている柔らかい笑顔に、胸が苦しいくらいにドキドキした。
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