熟恋ージュクコイー
せっかくなのでネックレスを付けることにした。

「私に付けさせてもらえませんか?」

『じゃあ…お願いします…』

髪の毛を横に流して、手で押さえた。

あぁ、心臓がもたない…アラフィフの心臓はそこまで丈夫じゃない。  

「はい、つきました」

『ありがとうございます。え、え?』

急に、後ろから田中さんに包まれた。

「すいません、ちょっと我慢出来なくなってしまいました。ほんの少しだけ、このままいさせてください」

戸惑いながらも、後ろから包まれると安心する。

田中さんの香水の香りがする。

ドキドキするのに、安心する。
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