熟恋ージュクコイー
とりあえず、家事をして頭を整理することにした。

掃除して、洗濯して、普段やらない窓拭きもする。
窓を拭くと、家に入る光が多くなるような気がして、とても気持ちいい。

夢中になって窓を拭いていたら、電話が鳴った。

画面には大輝と書いてある。

久しぶりの息子からの電話だった。

『もしもし?大輝?』

「あ、お母さん?元気?」

『うん、私もカンナも元気よ!大輝は?ちゃんとご飯食べてる?』

「元気だよ。ちゃんとご飯も食べてるし、仕事もしてるよ」

『それなら一安心だわ。』

「お母さん、あのさ。来週、日本に出張になったんだ。火曜日に到着して、次の週の週末にこっちに戻る予定。」

『あら!それは嬉しい!週末が2回分あるから、ゆっくりできるね。みんなでミキのところに行こうか』

「うん、みんな元気かなぁ?会うの久しぶりだなぁ」

『みんなに声かけておくね。火曜の到着時間わかる?空港に迎えに行こうか?』

「大丈夫だよ。到着したらそのままちょっとだけオフィスに顔出して、それから家に戻るから。」

『わかった。火曜日は美味しいもの食べようね。大輝の好きなもの作るからね!』

「ありがとう!じゃあ今度は日本でね。」

『うん、気をつけて帰ってくるのよ』

「わかった。じゃあね。」

大輝が日本に帰ってくる!
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