熟恋ージュクコイー
週の真ん中の水曜日。

高木くんと行った居酒屋は、平日なのにも関わらず、とてもたくさんの人で賑わっていた。

入り口を入ってすぐ目に入った、大勢の人と、1人の女性。

同じくらいの年か、それより少し若いくらい。

笑顔が本当に素敵だった。

女性2人連れで飲んでいたようだ。

目が離せない、というのはこのことを言うのだろう。

気になってしまって、トイレに立つのも目で追いかけてしまう。

その俺の目線に気づいた高木くんが、何事かと同じ方向を見る。

すると

「あ!!!姉ちゃん!」

と言った。驚いた。

あの女性は高木くんのお姉さん?!

< 66 / 116 >

この作品をシェア

pagetop