熟恋ージュクコイー
次の日、仕事が終わるであろう夕方の時間に、真野さんに連絡をしてみた。

お礼のメッセージ。

そこから、できたらもう一度、会う約束を取り付けたかった。

お会いする機会を作りたかった俺に、

『機会を作れたらいいですね』

やっぱり。

無難。

きっと会うことを避けようとしているなぁ。

覚えてないのかなぁ?

ここはどうにかもう一度、真野さんに会いたい。

話したい。

あの笑顔が見たい。

俺を知ってほしい。

その一心で、ちょっと強引に、会う約束を取り付けた。
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