熟恋ージュクコイー
待ち合わせは、この間の公園だった。

桜がまだ咲いていて、花びらが風に舞いとても綺麗だ。  

この間のベンチに腰掛ける真野さんを見つけた。

『真野さん』

声をかけると、こちらを向いた。

可愛いなぁ。

なんだか、緊張した顔。

何を言われるのか、そんな顔を見ていたらこちらまで緊張する。

春とはいえ、日も暮れてきて寒くなってきたので、近くの和食屋に入ることにした。

店に入っても、硬い表情のままの真野さん。

どうしたんだろう…


適当に飲み物と食べ物を頼んだ。

硬い表情のまま、真野さんは話し始めた。


「あ、あの。。。先日、田中さんに恋してほしいと言われて、考えたんです。…」

あぁ、やっぱり俺、暴走しなきゃよかった。
いい話だと思えない…
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