熟恋ージュクコイー
早めに待ち合わせ場所に行き、待つことにする。

さっき見た光景が、頭に残る。

誰だろう…

でもな、今日は俺と一緒にお祝いをしに行くんだし、子供みたいに嫉妬してもいい事はない。

とにかく待とう。来てくれるまで…

それから5分ほどで、真野さんが待ち合わせ場所に来た。

「こんばんは、遅くなりました。」

来てくれた事がとにかく嬉しい!

駅前は金曜日の夜でごった返していた。

はぐれないように、手を繋ぎたい。と話して、半ば無理矢理手を繋いで歩き始めた。

さっきの男性との光景を思い出して、繋ぐ手に力が入る。
< 95 / 116 >

この作品をシェア

pagetop