君の優しい嘘。
ユキナ「…来世でも“絶対”にまた私を見つけて欲しいの。また会えるって約束して?…」
彼女はそう涙ながら言って僕の前で指切りをしようとした。
僕は意味が解らず唖然とする。
そんな僕を見ていつも物静かな彼女が
僕をただ真っ直ぐに見つめて、
ユキナ「お願い約束して…。」
と、もう一度言う。
僕は、彼女のその他の答えを絶対に認めないと
言わんばかりの瞳に負けて
彼女の頼りない細い小指に自分の小指を絡ませた。