塾の先生に恋した中学2年生の少女 ⑅
タイトル未編集
中学2年生の私は 部活を1番に
考えていたせいか 勉強の方が疎かになり
成績が右下がり 。親に塾を勧められ
塾に通うことになったんだけど ..
その塾は “ 個別指導 “ って書いてあったから
最初は嫌な気持ちでいっぱいだったんだけど
生徒4人に対して先生が1人だって知って
少し気楽に考えながら通い始めたの 。

私の大好きな先生はね 、S先生って言って
理科の先生になろうとしている大学生の
先生だったの 。最初はS先生と目が合っても
睨まれるだけで 全然好かれてなくて 、
むしろ私の方も少し軽蔑してた ( 笑 )

私が通っていた塾は 、その日その日で
担当してくれる先生が変わってたんだけど 、
ある日 S先生が担当だって知って 、
よく分からないけど 何だか少し嬉しくて
わくわくで授業を受けたの 。

その日は確か水曜日 。その日から水曜日は
S先生が担当してくれるようになって 、
色々なお話もするようになって 、毎回の
授業が楽しくて 、英語の教科書を読んだ時
なんて 先生の後を読まなきゃいけないのに
先生が同じところ読んで笑ったりで 本当
楽しくて仕方なかったの 。

私はね 、声が大きいからうるさい 。
って塾長に嫌われてたんだけど 、その倍
私は塾長が大嫌いでした ( 笑 )

でもS先生は 、私が居眠りしていても
お絵描きしていても 優しく注意してくれて
起きたらまた授業に戻すっていう
本当に教師に向いてる優しい先生だったの 。

気付いたら好きになっていて 、好きで好きで
仕方なくて 、会うのがだんだん苦しく
なってきて .. で 、ある日 思い切って
S先生に連絡先を聞いてみたの 。

そしたらS先生は
“ 卒業したらね ” って答えてくれたの!♡

私はその塾で授業を受けていても
S先生に夢中で成績が上がらないまま
だったから 新しい塾に通うことにしたの 。

その時にS先生の連絡先をもらったんだけど
嬉しくて嬉しくて しつこい程たくさん
送ってしまうの 。もちろん迷惑なはずだけど
必ず返信はしてくれていたよ 。

中学校を卒業した時に 、分かってたけど
好きですって伝えたよ ふられちゃったけどね

気持ちはすごく嬉しいけど 、
こまつなちゃんの気持ちには応えられない
って言われたの 。悲しいはずなのに 、
初めて下の名前で呼ばれて 、ちゃん付けで
呼ばれて嬉しくてたまらなかった 。

でも 、その嬉しさが消えた時 私は
大きな涙が溢れて 枕がびしょびしょだった 。

こんなにも好きで 、初めてこんなに
人を好きになったのに どうして?
って 毎日そう思ってたよ 。

大好きなS先生が 、先生じゃなくて
S君だったら 私だけのSさんになってくれてた
のかなぁって 私がもっともっと可愛くて
スタイル良かったら 私のS君になって
くれてたのかなぁって たくさんたくさん
苦しんで たくさんたくさん泣いたけど 、
それでも諦められなくて
S先生が好きなロングヘアになるまで
髪を伸ばしたよ 。もらった写真だって
何回も何回も見て泣いた 。

S先生は本当に優しくて 、私に
何か出来ることある?って言ってくれた 。

本当はぎゅーってしてほしいし
キスだってしてほしい 。でも そんなこと
言うとS先生は優しいから困らせちゃう 。

分かってたから 写真が欲しい って
2つ目の写真をもらったよ 。

その写真でも何回も泣いたけど 、
おかげで気付いたよ 。

私は本当にS先生が好きなんだって 。
S先生としてじゃなくて Sさんとして 。

でもね 、本当に好きなら 好きな人の幸せを
1番に考えるんだ ってひいおばあちゃんに
言われて 切り替えと失恋の意味を兼ねて
髪をばっさりカットしたよ 。

それから連絡先を消して 、自分の
連絡先も変えた 。大好きな人とさよならする
みたいですごく辛かったけど 、
でも これで良かったんだって思うよ 。

塾を辞めてから会うことはなくなったし
連絡先も もう知らないから きっと
二度と会うこともないと思うけど 、それでも
あと1回だけでいいから会いたいなぁ 。

どうかS先生の 心の隅っこでいいから
記憶に残っていますように 。

今でも覚えてるよ 、
S先生のお誕生日は11月18日です 。
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