彼氏売買所
それはバイトへの批判につながる結果にもなるのだ。


あたし自身も、最初は《彼氏売買》なんて絶対にやっちゃいけないことだと思っていた。


けれど、あたしはモテてそれをバイトにすることができたから、受け入れて行くことができたんだ。


「わかった」


あたしは頷いて真由を見た。


真由は相変わらず綺麗な顔をしていて、ほほ笑むとうっとりしてしまう。


そんな真由があたしと同志のように扱ってくれることが嬉しかった。


「わかったなら、行くよ」


真由はそう言い、路肩へ停車していた白色のレクサスへ向けて歩き出した。


あたしは慌ててその後を追いかける。


レクサスの運転席にいるのは20代後半くらいの男で、見た目は悪くない。


助手席にも同じ年代の男が座っていた。
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