彼氏売買所
もしかしたら昨日みたいな危険が待ち受けているかもしれないし。


そう思うと、あたしは強く身震いをした。


気分を変えるため、スマホを取り出してイヤホンを耳にさした。


好きな音楽を流すと少し気分が落ち着いてくる。


相手だって人間だ。


借金を少しでも返しにきたと言えば、話くらい聞いてくれるはずだ。


自分自身にそう言い聞かせる。


その時だった。


真由からメッセージが入った。


《今日学校は? 大丈夫?》


昨日のことがあったからか、心配してくれているようだ。
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