彼氏売買所
「あたしは真由に感謝してる」


「感謝?」


真由は不意を突かれたように瞬きをする。


「うん。《彼氏売買所》を知らなきゃ、あたしの家族はバラバラになってたかもしれない」


「なにそれ……」


「とにかく、真由はなにも悪くないよ」


そう言った時、彼氏の1人からメッセージが届いた。


あたしはまた、彼女のふりをしてメッセージを送るのだった。
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