彼氏売買所
あたしは唇を引き結んで黙り込んだ。


ジッと蓮人を睨み付ける。


危ない人の彼氏になるなんて、絶対にごめんだ。


けれど、そうしなければあたしはAVに出演させられる。


蓮人がこちらを見返しているけれど、そこにどんな意図が込められているかわからなかった。


「悪いようにはしない。どうだ?」


「……考えさせて」


あたしはそう返事をするのが精いっぱいだった。
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