彼氏売買所
イラつきながらスマホを取り上げて画面を確認する。


するとそこには真由からのメッセージが表示されていた。


《今家の前にいるんだけど、出て来れる?》


そんなメッセージにあたしは口をポカンと開けてしまった。


今は授業中のはずだ。


戸惑いながらもベッドから起き、手ぐして髪の毛を整えながら部屋を出た。


顔も洗っていないけれど、仕方がない。


玄関を開けると制服姿の真由が立っていた。


「真由、なんで?」


驚いてそう聞くと、真由は心配そうな表情を浮かべた。
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