彼氏売買所
「最近の愛、なんか変だったし気になったから」


そう言って、コンビニの袋を差し出して来た。


中にはスポーツドリンクとオレンジが入っている。


「ごめん、ありがとう……」


すごく重たかった心が少しだけ軽くなる感覚がした。


あたしは真由を部屋へと案内した。


「そろそろ、話してくれる?」


テーブルに置いたオレンジジュースをひと口飲んで、真由がそう切り出した。


いつまでも誤魔化して置く事はできないと思っていた。


あたしは向かい合ったところに座った。


そうこうしている間にも、彼氏たちからのメッセージは次々と送られてくる。
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