彼氏売買所
「今日学校は?」


「休みだよ。創立記念日」


「じゃあどこか出かけるか」


「蓮人の仕事は?」


「俺が休みだって言えば、事務所は休みになる」


蓮人はそう言って、菓子パンをかじった。


「いいの?」


休日をあたしに合わせてくれるなんて思っていなくて、驚いて蓮人を見る。


「もちろん」


蓮人はそう言い、あたしの頭を撫でたのだった。
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