彼氏売買所
誘惑
その後、あたしはなかなか寝付く事ができず、眠りについたのは5時を過ぎてからだった。
寝ぼけ眼のままリビングへ下りて両親の顔を見ると、2人ともいつものように笑顔を向けてくれた。
あたしの前ではいつもそうだ。
前日の夜にどれだけ喧嘩をしていたって、笑顔を向けてくれる。
けれどあたしはそれを嬉しいとは感じなかった。
あたしだってもう高校生だ。
少しくらいは両親の役に立つかもしれない。
それなのに、1人だけ仲間外れにされているとような感覚だった。
「おはよう愛」
にこやかなお母さん。
「今日も勉強頑張るんだぞ」
娘思いのお父さん。
寝ぼけ眼のままリビングへ下りて両親の顔を見ると、2人ともいつものように笑顔を向けてくれた。
あたしの前ではいつもそうだ。
前日の夜にどれだけ喧嘩をしていたって、笑顔を向けてくれる。
けれどあたしはそれを嬉しいとは感じなかった。
あたしだってもう高校生だ。
少しくらいは両親の役に立つかもしれない。
それなのに、1人だけ仲間外れにされているとような感覚だった。
「おはよう愛」
にこやかなお母さん。
「今日も勉強頑張るんだぞ」
娘思いのお父さん。