惚れ薬
ゴクリと唾を飲みこみ、期待を込めて封をあけた。


覗き込んだ先にあったのは数十枚の1万円札だった。


「50万円だって。家にあったお小遣い」


遼太郎が笑顔でそう言った。


「50万!」


真弥が息を飲んでそう言った。


思っていたよりもずっと多い。


これを3人で分けたら1人16万ほどになる。


「すごい……」


初美が封筒の中を覗き込んでそう呟いた。


家にあったお小遣いが50万円だなんて、やっぱり宏樹はお金持ちなんだ。
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